
フローチャートってなに?いつ使うの?

プログラムの処理内容を説明したり、頭の中を整理するときに使うよ!
プログラミングを勉強していると、ときどきフローチャートという図が登場します。フローチャートはプログラミング初級者にはぜひ学んでほしいのですが、フローチャートを理解しないまま進んでしまうと、プログラミングも上達しません。
フローチャートが書けると頭の中の整理され、プログラミングが進めやすくなるからです。
そこで、現役エンジニアがフローチャートを学ぶメリットやフローチャートの例を紹介します。
この記事を読めば、プログラムを作る速度や理解力がアップするはずです。
フローチャートとは?
フローチャート(flow chart)は、プログラム処理の流れが分かるよう図示したものです。
フローチャートがあると、プログラムやシステムの処理の全体処理フローが理解しやすくなります。
そのため、プログラムを開発するときやシステムを説明するときに良く利用されます。
フローチャートを学ぶメリット
処理が明確になり抜け漏れなどを防げる
プログラムを作成する前にフローチャートを作ると、正しいプログラムを作りやすくなります。
まず、フローチャートを作る時点で、処理や分岐の抜け漏れを発見できるので、精度の高いプログラム設計書が出来上がります。そのプログラム設計書を参考にしながらプログラムを書くので、プログラムの正確性もアップするというわけです。
プログラムの書き方を理解しても、実際にプログラムを書こうとすると手が進まない、という人は、まずフローチャートを作ると良いでしょう。
プログラミング言語に依存しない
フローチャートは、プログラムの流れを図にしたものなので、基本的にはどんなプログラミング言語でも使えます。また、システム全体のフローチャートのように、規模の大きなものに対しても使うことができます。
フローチャートは頻繁に使われるものではないですが、それでもIT業界ではフローチャートを書いてディスカッションしたり、ドキュメントとして残したりする文化があります。
フローチャートの書き方
フローチャートの書き方は何種類かありますが、よく使う4つの要素を理解しましょう。
端子

プログラムの開始地点と終了地点のことです。
プログラムには必ず1つの開始地点と1つの終了地点を書きます。
処理

プログラムで行う処理を表します。
日本語で文章として書きます。
処理をどれくらい細かく書くのかは、フローチャート全体をどのような粒度で書くかによって決まります。
たとえば、プログラム1行ごとの処理をフローチャートの処理として書くこともあります。
また、いくつかの処理をまとめた大きな処理をフローチャートの処理として書くこともあります。
入出力

プログラムへの入力と出力に関する処理を表します。
入力とは、フォームで入力した項目や、ファイルの内容などです。
出力とは、画面(Webブラウザ)に表示したり、ファイルに書き込んだりすることを言います。
分岐

条件による処理の流れを分岐させることを表します。
菱形の中に分岐させる条件を書きます。
基本的には「はい」「いいえ」で2つに分岐することが多いですが、3つ以上に分岐することもあります。
フローチャートの例
フローチャートの例として、ログイン処理を書いてみました。
処理の範囲は、ログインページでID・パスワードを入力してから、次の画面が表示されるまでです。

まず、プログラムへの入力は、ログインフォームで入力したIDとパスワードです。
IDやパスワードが間違っていたときは、ログインエラー画面を表示するので、データベースに登録された内容と一致するかどうか、条件分岐処理を入れています。
出力は、ログイン成功時のMYページと、ログインエラー時のログインエラー画面としました。
フローチャートが書けるようになったらプログラミングに挑戦しよう
自分にもフローチャートなら書けそうだ、と思った人は多いのではないでしょうか?
フローチャートが書けると、プログラミングが進めやすくなります。
学習するプログラミング言語を決めていない人は、以下の記事を参考にして挑戦してみてください。