
未経験からIT業界へ転職するなら、どの資格を取っておけばいいの?

IT業界では資格はほとんど意味ないですよ!
IT業界へ転職するなら資格があったらを有利かも…と考え、資格取得に向けて準備している人もいるかもしれませんね。では、どんな資格があれば転職に有利なんでしょうか?
実は、IT業界へ転職するのに資格は必須ではありません。私は国家資格1つとITベンダー資格3つを持っていますが、資格を取っただけではスキルのアピールにならないのです。
そこで、IT業界で20年間働いた経験を踏まえ、IT業界の資格への取り組み方について解説します。
この記事を読めば、IT関連の資格についての考え方が分かるようになり、無駄な資格取得に時間を費やすことがなくなるはずです。
IT系の資格について
IT系の資格は、国家資格とベンダー資格があります。
IT系の国家資格は経済産業省が行っている試験に合格することで取ることができます。
- ITパスポート試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ITストラテジスト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- システムアーキテクト試験
- ITサービスマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- システム監査技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
ITベンダー資格は、OracleやAmazonなど、製品やサービスを提供するIT企業が認定する資格のことです。
- CCNA(シスコ技術者認定)
- Oracle マスター
- Oracle Java認定試験
- Microsoft Azure認定資格
- Google Cloud認定資格
- Amazon AWS認定資格
- LPIC(Linux技術者認定資格)
ITベンダー資格は数が多く、100以上あります。
ではこれほど資格があっても、IT業界への転職に有利にならないのはなぜなのでしょうか?
IT系の資格は転職には不要
IT業界では資格を取得してもほとんど意味がありません。未経験の人で「資格取得しなきゃ!」と張り切っている人がたまにいますが、時間の無駄でしかないので考えを変えましょう。
資格を持っていたら採用でプラスになりそうなものですが、そんなことはなし。
なぜなら、IT業界では「資格を持っていること」と「仕事ができること」はイコールではないからです。
採用で重視されるのは、個性とか経験とかスキルでしょう。
なので、未経験からIT業界への転職を考えているとしても、資格取得は考えなくて大丈夫です。

資格を取るメリットって何もないの?

会社によっては、持っている資格に応じて多少の給料アップしてくれることがあるんだ。直接的なメリットはこれぐらいかな。
資格は不要だけど勉強は推奨
「資格は取らなくてOKだから何もしなくていいよね」というと、そうでもなかったりします。
新卒でIT業界に入社した人は、スキルアップのために入社2〜3年までに何かの資格を取ったりしています。会社によっては、資格取得を推奨しているためです。
つまり、資格はスキルアップのための学習目標として利用しているという感じですね。
実際、私もIT系国家資格を社会人2年目に取りました。
新卒で入社した人と転職する自分とで対等に仕事するには、国家資格を取らなくてもその分野の勉強はしておきましょう。
未経験でIT業界に転職する人におすすめの資格は?
未経験でIT業界ヘ行くなら、基本情報技術者試験に向けた学習がおすすめです。
基本情報技術者試験は、コンピュータの基礎からネットワーク、プログラミングまで広く浅い知識が求められる試験です。
IT業界では様々な用語が登場するので、その意味を理解する上でも役に立ちます。またIT業界で仕事をする上での考え方も学べます。
実施方式 | CBT方式(コンピュータで回答) |
試験時間 | 午前:150分 午後:150分 |
出題形式 | 選択式 |
実施時期 | 上期:毎年5月~7月 下期:毎年10月~1月 |
受験料 | 5,700円 |
繰り返しになりますが、実際の試験を受験して合格する必要はありません。目標があったほうが頑張れるという人は、受験すれば良いと思います。
基本情報技術者試験の勉強の仕方
Amazonで基本情報技術者試験の本を買って、少しずつ読み進めるだけでOKです。
1日4ページずつ読み進めて6ヶ月で終わる計算です。
パソコンも使わないので、電車の中で読むのもできます。
分からないことがあっても、気にせず続けてください。ある程度分かったぐらいで大丈夫です。

なんだ、これくらいなら自分でもできそう!

まずは教科書的に読み進めてみて!
未経験だとアピールできるものってない?
ITの資格もなく、IT業界での実務経験もないのなら、未経験者は転職で何がアピールできるでしょうか?
それは、前職や大学で学んだ経験と、プログラミング力の掛け算です。
前職がIT系でなくても、文系学部卒でも問題はありません。それにプログラミングが加わることであなたにしかない価値が生まれます。
例えば、法学部出身で税理士事務所での勤務経験があったとしましょう。ここでプログラミングを学んでスキルをつけると、金融系システム会社や大手システム開発会社(SIer)で重宝されます。なぜなら、プログラミングできる税理士はレアだからです。
工学部出身でプログラミングできてもレア感はありませんよね。
IT未経験ってことは、別のものを経験済みのはずなので、それを活かしましょう。
資格ではなくプログラミングに挑戦しよう
資格を取得してもメリットは少ないので、頑張るならプログラミングに力を入れた方がいいです。
まずは、自分がプラスアルファのスキルとして身に付けるするならどんなプログラミング言語にするか、選ぶだけ選んでみてはどうでしょうか?