JavaScriptとは?プログラミング言語の特徴と利用シーン

プログラミング言語の知識

JavaScriptって勉強した方がいいのかな?

JavaScriptって独学できるの?

WEB制作に使うプログラミング言語の一つにJavaScriptがあります。プログラミングを学ぶとき、PHPとJavaScriptでどちらにしようか、迷っている人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、これまで10以上のプログラミング言語をマスターした経験を踏まえ、JavaScriptの特徴や用途、学習難易度を紹介します。JavaScriptの将来性や最近の求人についてもまとめて解説します。

この記事を読めば、あなたにJavaScriptがピッタリかどうかが分かりますよ。

JavaScriptとは?

JavaScript(ジャバスクリプト)は、ウェブブラウザNetscape Navigatorに初めて搭載されたプログラミング言語です。現在はChromeやSafari、Edgeなど、あらゆるブラウザ上で動作します。

「スクリプト言語」といって、「コンパイル」という事前処理をすることなく、プログラムを実行できる言語です。ソースコードの拡張子は.jsです。

サーバーサイドJavaScript

JavaScriptはブラウザ上で動くプログラミング言語でしたが、2013年にNode.jsが登場し、ブラウザ以外の環境でも動作するようになりました。そのため、PHPJavaのように、Node.jsを使えばJavaScriptでデータベース処理やファイル処理ができるようになり、人気に火が付きました。

つまり、JavaScriptはフロントエンドからサーバーサイドまで使える、多用途なプログラミング言語です。

なお、以後はブラウザ上で動くJavaScriptを指すときは単に「JavaScript」と表記し、サーバーサイドで動くJavaScriptを指すときは「Node.js」と表記して、区別します。

JavaScriptの特徴

JavaScriptはオブジェクト指向言語です。元々、ブラウザでの補助的なプログラミング用途で使われていたので、構文は易しく、便利な機能が用意されています。

たとえば、ブラウザに確認画面を表示するconfirmという関数があります。

confirm('処理を続けますか?');

というJavaScriptコードを書くと、次のようなダイアログがブラウザ画面に表示されます。

JavaScriptで確認画面を表示

また、JavaScriptを単体で使うことはなく、HTMLにJavaScriptを組み込んで使います。JavaScriptの組み込みには、<script>タグを使います。

なお、ブラウザ上で動くプログラムは、サンドボックスという限られた範囲内でしかアクセスできない制限があります。そのため、JavaScriptはブラウザの画面処理はできますが、ファイル操作やデータベース操作などはできません

JavaScriptの利用用途

JavaScriptは、ブラウザ上の要素(テキストや画像等)に動きをつけたり、高度な処理を行うためのものです。

例えば、JavaScriptでは次のようなことを実現するのに使います。

JavaScriptの利用例
  • カルーセル(左右にスライドできる画像ギャラリー)
  • メニューボタンクリック後のメニュー表示
  • フォームの入力チェック
  • マウスに追従して地図を動かす(例:Googleマップ)
  • インターネット上に公開されたWeb APIを利用する

おそらくどんなサイトでも、利用例にあるような表示や動きがあるはずです。このように、JavaScriptはWebフロントエンド制作になくてはならないものです。

JavaScriptのライブラリ

JavaScriptには、特定の機能を様々なサイトで使えるようにした「ライブラリ」があります。

主なJavaScriptのライブラリをリストアップしてみました。

ライブラリ名称用途
React.jsユーザーインターフェース(Webページの画面)を作るためのライブラリ(Webフレームワーク)。
three.js3D描画を行うライブラリ。
jQueryWebページ内の要素の選択やイベント設定、アニメーションなど基本的な操作を行うライブラリ。
Lodash配列やオブジェクトの高度な操作など、JavaScriptの標準機能にはない便利な機能を提供するライブラリ。
Leaflet特定用途向けにカスタマイズした地図を作成するライブラリ。
date-fns日付操作を行うライブラリ。
Vue.jsユーザーインターフェース(Webページの画面)を作るためのライブラリ(Webフレームワーク)。

数千行~数万行のプログラムを書くことなく、便利な機能が使えるようになるので、使わない手はないですね。

JavaScriptの将来性

JavaScriptは元々ブラウザ上で動かす用途でしたが、サーバーサイドでの利用が増えてきたことから、最近は言語仕様にも改良が加えられています。

2015年にリリースされたECMAScript 2015では大きな変更があり、これまで待望されていたクラスが正式導入されるなど、JavaScriptを大規模なアプリケーションで利用しやすくなりました。最新バージョンはECMAScript 2020(ES2020)で、年々改良が続いています。

また、Angular・Reactのように、SPA(Single Page Application)というWebページのデータ転送を最適化したWebアプリ開発手法も増えてきてます。しかも、JavaScriptはクライアントサイドのサーバーサイドの両方で使える唯一のプログラミング言語なので、今後も発展が期待できますね。

JavaScriptの求人

転職サイトを見ると、JavaScriptの求人数が3,400社以上ありました。

Java, PHPについで3番目に需要があることが分かります。

レバテックキャリアのプログラミング言語別求人数(2021/7/15時点)
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「IT・通信」「サービス」「メディア・エンターテイメント」業界での需要が多いです。

なお、未経験者の年収は300万~400万円くらいが多いです。

JavaScriptの学習難易度

JavaScriptはブラウザさえあれば気軽に試せる言語で、1行書くだけでも、画面上の表示を切り替えたり動きを変更したりできます。そのため、学習難易度としては低めです。

ただし、ECMAScript 2015以降に追加された構文や機能の中には、学習難易度が高いものがあります。Promiseや非同期関数(async/await)、ジェネレータなどの概念は初心者向きではありません

習得がやりやすい部分と、そうでない部分が混在していることに注意が必要ですね。

じゃあ、どうやって学習していったらいいの?

エンジニア
エンジニア

まずはECMAScript 2015より前の構文から勉強するのがおススメだよ。

このあと説明します!

JavaScriptの学習の進め方

JavaScriptの学習のポイントは、まずECMAScript 2015より前の基本構文をしっかり理解したうえで、簡単なプログラムを作って動かすことです。

具体的には、JavaScriptの本やカリキュラムに載っているプログラムをコピペせず、自分で入力して動かします。その後、そのプログラムを少しだけ変更してみて、どのように動きが変わったのかを確認します。それを何度も何度も繰り返して応用していきましょう。

そして、JavaScriptで簡単なプログラムが書けるようになってきたら、いよいよECMAScript 2015以後の構文や概念の学習に入ります。現在のIT業界の実務では、ECMAScript 2015以降の構文を使うのが一般的になっているので、転職レベルのスキルをつける上ではECMAScript 2015を避けては通れません。

また、Node.jsでファイル操作やDB操作といったサーバーサイドプログラミングにもチャレンジしてみると良いでしょう。

独学で進めると、プログラムがうまく動かなかったり、書き方が分からなかったりしたときに解決できなくなってしまいます。友だちや会社の先輩など、身近に質問できる人がいるといいですね。

JavaScriptが学べるプログラミングスクール

JavaScriptを教えてくれる人が周りにいないなら、プログラミングスクールに通うという手もあります。メンターと呼ばれる講師がJavaScriptに関する質問に答えたくれたり、JavaScriptを使った実際のサイト制作を進めらたりします。「JavaScriptを独学でマスターしたい!」と思っていた人でも、メンターがいれば安心ですよね。

プログラミングスクール
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