
PHPって将来、自分の役に立つプログラミング言語かな?

文系の私でも学習できるのかな?
これから学習するプログラミング言語がPHPでいいのか、迷っている人もいるかもしれません。プログラミング言語ってどれも英語や記号がいっぱいだし、違いが良くわかりませんよね。
そこでこの記事では、PHPを含めこれまで10以上のプログラミング言語をマスターした経験を踏まえ、PHPの特徴や用途、学習難易度を紹介します。PHPの将来性や最近の求人についてもまとめて解説します。
この記事を読めば、あなたにPHPがピッタリかどうかが分かりますよ。
PHPとは?
PHP(ピーエイチピー)は企業サイトや会員制サイト、ブログなど多くのウェブサイトで使われている言語です。
最初のバージョンは1995年にリリースされ、それ以来25年以上に渡って利用されています。
また、PHPはWindows・Mac・Linuxなど、様々なOSで動作します。
バックエンドエンジニアとして活躍したいなら、ぜひマスターしたい言語ですね。
PHPの特徴
PHPはウェブサイトを作るために特化したプログラミング言語です。
PHPを使うと、比較的短いコードで動きのあるウェブサイトが作れます。
また、手続き型というのですが、Excelの関数のような短いコードでプログラムが書けます。PHPはオブジェクト指向言語でもあるので、プログラムの規模が大きくなってきたら、似たような処理をクラスとしてまとめていくことができます。
PHPの利用用途
PHPは、サーバー側でデータベース処理などを行う「バックエンド」として使われています。中でも、動きのあるウェブページを処理するのに使われます。
ウェブサイトの一部だけPHPを組み込むケースもあります。例えば、コーポレートサイトでほとんどのページはHTMLでできていて、問い合わせフォームだけPHPでできているというケースも見かけます。
日本で最も利用されているWordPressというブログも、PHPでできています。

PHPを学ぶメリットが多そうだね!

そうだね。PHPが分かると、できることがすごく広がるよ!
PHPのフレームワーク
PHPでプログラミングを行うとき、1からすべてを作ることは少ないです。普通は、ウェブサイトでよく使う機能が組み込まれている「フレームワーク」を使うことが多いです。
フレームワークを使うと、データベース処理が短く書けたり、セキュリティが向上したり、便利な機能が使えたりするので、使わない手はありません。
PHPの代表的なフレームワークには次のようなものがあります。
- Laravel
- CakePHP
- CodeIgniter
- Symfony
PHPのバックエンドプログラマを目指すなら、これらのフレームワークに触れておいた方がいいでしょう。

PHPとは別に学習しないといけないの?大変そう・・・。

最初はフレームワークを知らなくてもOK。PHPが大体わかってきてから、使うのがいいと思うよ。
PHPの将来性
PHPは、Webサイト全体の約80%で使われています。この傾向は10年ほど続いています。
Historical yearly trends in the usage statistics of server-side programming languages for websites
PHPのシェアがここまで高いのは、WordPressの存在がやはり大きいです。WordPressはPHPがベースのブログシステムで、日本国内で500万サイトも稼働しているとのこと。
また、PHP自体も進化しています。2020年にはPHP 8がリリースされ、高速化と機能アップが行われました。
PHPは、今やWebのスタンダードといえるプログラミング言語ですね。
PHPの求人
転職サイトを見ると、PHPの求人数が3,500社以上ありました(2021年7月15日時点でのレバテックキャリアの求人数)。
プログラミング言語の中でJavaに次いで2番目に多く、需要も十分にあることが分かります。
また業種で見ると「IT・通信」「サービス」「メディア・エンターテイメント」業界での需要が多いです。

なお、未経験者の月収は25万~40万円くらいのレンジですね。
PHPの学習難易度
PHPは手続き型と呼ばれる言語なので、学習難易度としては低めです。比較的短いコードで書けるので、最初に学習する言語としておすすめします。
また、PHPはオブジェクト指向と呼ばれる書き方にも対応していているので、手続き型になれてきたらオブジェクト型を勉強する、というようにスキルアップできます。
このように、はじめての人にも学習しやすいプログラム言語ですが、はまりやすいポイントもあります。
- PHPのバージョンによる違い
- PHPを動かすための環境準備
- セキュリティホールができやすい
まず、PHPのバージョンは7系・8系が使われていますが、書籍やネットにはPHP 7や8では動作しない情報もあります。思ったように動かないときは、古いバージョンの情報ではないのか、確認してみましょう。
また、PHPを学習する環境作りにもコツが必要です。最近はDockerを使って、PHPの学習構築を作ることが主流ですが、BIOSの設定変更が必要になったり、DockerにインストールするOSバージョンによる違いがあったりと、スムーズに行かないこともあります。
そのほか、PHPは比較的短いコードでWebサイトを作れる半面、正しく理解して使わないと、セキュリティホールにつながってしまいます。特に、フリーランスプログラマーとして1人で活動する予定の人は、ソースコードをチェックしてくれる人がいないので、SQLインジェクションといったセキュリティ対策の知識を身に付けることが必須になります。

う~ん、自分にもできるか不安になってきたよ。

じゃあ、初心者におススメの学習法をこれから紹介します!
PHPの学習の進め方
PHPの学習のポイントは、基本構文をしっかり理解したうえで、簡単なWebページを作って動かすことです。
具体的には、本やカリキュラムに載っているプログラムをそのまま書いて動かします。その後、そのプログラムを少しだけ変更してみて、どのように動きが変わったのかを確認します。それを何度も何度も繰り返して応用していきましょう。
PHPの本やWebサイトはたくさんあるので、学習題材に困ることはありません。ですが、PHP 7・PHP 8といった新しいバージョンに対応しているものを利用するようにしてください。
独学で進めると、プログラムがうまく動かなかったり、書き方が分からなかったりしたときに解決できなくなってしまいます。友だちや会社の先輩など、身近に質問できる人がいるといいですね。
PHPが学べるプログラミングスクール
PHPに詳しい人がいないなら、プログラミングスクールに通うという手もあります。メンターと呼ばれる講師がPHPに関する質問に答えたくれたり、ビデオ会議で図を描いて説明してくれたりします。「PHPを独学でマスターしたい!」と思っていた人でも、メンターがいれば安心ですよね。
- テックアイエス:5分で質問に回答。転職サポートも充実!
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